山口明子のメッセージ: REN

本日は当社でプロデュースさせて頂いてる布絵作家 山口明子先生のメッセージをお届けします。

REN布絵2月-1

先日、我が家の柴犬レンが天国へ旅立ちました。

私の布絵のモデル犬です。
だいぶ耳が聞こえなくなり後ろ足が弱くなっていたが食欲はあり
その日もなんとか散歩にも出たが、私が帰ってきたら動かなくなっていた。
その日の夜、家族に看取られて微笑んでいるように穏やかに亡くなった。
十六歳だった。

末娘が16年前獣医になるから犬を飼いたいと言いだした。
すぐに気が変わる娘なので私が反対したが、
娘に超甘い父親は次の日娘とペットショップへ行き
柴犬の子犬をさっそく家に連れてきた。

「私が世話するから」と娘は簡単に言ってのけたが「あなたがいなくなったら誰が世話するの」と私はぶつぶつ言っていた。
私はそれまで犬が恐くて近づけなく大嫌いだった。
犬との生活は私には100%ありえなかった。
しかし3ヶ月の小さな柴犬はとてもかわいかった。
ぬいぐるみのように小さく目がくりっとして茶色の毛のやわらかさ、私の母性本能をくすぐった。
結局娘は獣医にはならず(小さな虫でも大騒ぎで恐がっている)東京でIT関係の仕事についているが、電話で泣いていた。

レンとの生活は私を色々な面で豊かにしてくれた。
毎日の散歩で自然の移り変わり、近所の人とのコミュニケーション。
歩かなければわからない野の花の美しさ。
美しい雪の風景、豊かに実る稲の成長。
夏の美しさ、夕焼けの美しさ、色づき始める紅葉の変化、
桜の開花、数えればきりがない。
知らず知らず16年、毎日の散歩のお陰で身体が健康でいられた。
なによりもレンは話すことは出来ないが、すべてわかっているようで
ひたむきにまっすぐな純粋さは私達家族を大いに癒してくれた。

今、レンの写真がのった小さな祭壇があり、1歳になる孫が
「ワンワンネンネ」と手を合わせてくれる。
レンが孫に「次は君の番だ」とバトンを渡して私達に愛情を繋げているようだ。
レン、ありがとう。

 

REN布絵2月

 

 

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