工房通信~綜絖子の糸通し②~

皆さんこんにちは!
織工房通信です。
前回は綜絖子の説明をさせていただきました(わかりにくかったかもしれないですが )。
そして今回はようやく糸を通します。
綜絖子の糸通しとは綜絖目とされる綜絖子の穴に糸を一本ずつ手で通していく地味で地道な作業のことを言います。

まずあらかじめ色柄を染めておいたたて糸の巻いてある玉を専用の器具に乗せます。この器具は先日作ったばかりの出来立てほかほかです!(※湯気は出ません)
tateiko

写真のようにまとめてある糸全体を通し込み、そこから糸1本ずつ順番に間違えないように綜絖子の綜絖目という穴へ通していきます。

糸通し

この織物のたて糸の本数は1,800本ですので、1,800回糸通しを行います!一本でも間違えないように丁寧にやっていきます。

糸通った!

よこ糸を織り込むには最低限綜絖枠が2枚必要です。
今回の織物も2枚で行いますので、1枚目、2枚目と順番に糸を通していきます。
これがものによっては綜絖枠の枚数が増え複雑になるのでもっと大変な作業になります。

そしてこの作業が終わりますと、次は筬(おさ)通しの作業になります。
皆様が布ギャラリー本店に立ち寄られた時、今この瞬間も売り場横の工場の奥でひっそり黙々と静かに糸通しをしているかも?しれません。

次回もお楽しみに☆

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