小千谷景観リポート ポケットパーク編

当社から国道351号線を車で西に5分ほど行ったところに、山本山高原という緑豊かな小さな山があります。そこからさらに少し登ったところ、山の中腹あたりにあるのが沢山ポケットパークという展望スポットで、この場所は眼下の信濃川や小千谷の町並み、また越後三山や新潟平野を見渡せる絶景ポイントとして知られ、地元県民や観光客に親しまれています。

絶景、とはどこか抽象的で実体のない個人的主観の塊のような言葉ではありますが、それでもここからの眺めが絶景であると、訪れる人々の多くは口にします。その理由はおそらく信濃川。ポケットパークからは先述したように多くの自然、事物が目を引きますが、その中でもとりわけ目を引くのが信濃川ではないでしょうか。風景全体から占める面積比の割合はそれほど多くないにも関わらず、信濃川の描く曲線はどうしようもなく目立ち、際立っています。かつて交通の要として不可欠な水路の役割を担ってきた歴史的背景がそう思わせるのか、それとも本当に幾何学としての曲線美を持っているのか、あるいは単にこの地を生活の場としている者の、川に生かされている者の愛着故か、は分かりません。分かりませんが、それでもやはりこの場所を絶景たらしめているのは、信濃川とそれが描く軌跡(誇張気味に書けば奇跡)なのだと思わずにはいられないのです。

山間に沿って唸るように、畝るようにカーブを描く様は川というよりも、むしろ生物。侵食や堆積により出来たものというよりは、むしろ選択や淘汰を繰り返して進化したもの、といった方が適切かもしれません。実際のところ川は生物を喰らい、育み、姿形を変えて成長もする生き物、と言えそうです。時間軸に沿ってただ流れているというよりは、自らの力で時を推し進めているような趣さえ感じられます。その律動的な動きは、まるでリズムそのもの。川は都市や自然にリズムを与えているということが、この位置からは良く分かるのです。風景を彩り、旋律や和音を形成するのは山々や町並みでありますが、風景に輪郭を与え、リズムをもたらしているのは、やはり川だと思うのです。

主観になりますが(ずっと主観ですが)、川を眺めるに最適なポイントというのは、おそらく近すぎても遠すぎても、低すぎても高すぎても良くなく、やはり少し離れた標高300m程度の山の中腹、つまりこの展望スポットあたりが適当なのだろうと思います。絶景と言われる所以、ではないでしょうか。

小千谷に、当社ギャラリーにおいでの際は、是非山本山ポケットパーク展望スポットにお立ち寄り下さい。展望スポットからの眺めに何も感ずるものがなくても、菜の花畑やひまわり畑、貯水池、おぢやーる等もあります。何もないのか、沢山あるのか、は訪れる人次第です。


山本山ポケットパーク展望スポット

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