秋君臨

風に秋の匂いが混じるようになって参りました。
音には静寂や情緒が入り込むようになり、空気は切れ味と密度を増し、時間は加速し始め・・
季節が移動してゆくのがはっきりと感じ取れる時期になりました。

まだ8月なので今現在を秋と呼ぶ人は少ないでしょうが、(好ましいことに)季節というのは明確な期間が定義されているわけではなく、単なる社会通念上のスパンでしかありません。おそらく順番さえ守ればいつ始まっても終わってもよいはずで、好きな季節があるのであれば長めに設定しておいたりしても問題はないのでしょう。世間やメディアに季節の定義を任せておくと、始まるのが異様に遅かったり勝手に消失したり前の季節に逆戻りさせられたりもしますので、季節はパーソナルな持ち物として保管しておく方が健全と言えそうです。もともと継ぎ目のない連続可変的なものを4つに区切ること自体に無理があるのかもしれませんが、それでも季節を表す言葉というのはとても便利で日本的で、また美しくもあるので使わずにはおられないものなのでしょう。

さて、このまま地球の公転を放っておけば秋に変わるのはまず必定なのでしょうが、もう少し夏を引き伸ばしておきたい方もおられるでしょうし、前のめりで既に秋を君臨させてしまったという方もおられることと思います。幸い当サイトにはまだ夏物の商品が沢山置いてありますし、のれんやタペストリーなどのカテゴリには秋物や通年向けの商品も多くございます。サイトでの本格的な新作の秋物投入はもう少し先を予定しておりますが、それまでは既存のラインナップをそれぞれの方法でお楽しみくださいませ。

いくつか秋向けの商品をご紹介いたします。 (※ クリックで商品ページに移動)

のれん
左と中央ののれんは厚めの段織の生地の上に、日本の伝統色である芥子やすずめ茶を手引き染めで染め上げた、深い色とシンプルなデザインが印象的ないかにも秋然とした雰囲気の麻のれんです。右のものは秋冬向けである絹綿混織の素材を使用した、落ち着きと華やかさを併せ持った高級感溢れるのれんになります。
タペストリー
こちらは麻100%の厚めの横縞の生地を使用して、季節の花をあしらったタペストリーになります。中央の秋の草花が季節感を演出し、サイドのラインがシャープですっきりとした印象を与えてくれる小さめのタペストリーです。知性的な落ち着きと温かみのあるデザインが、お部屋を秋らしくお洒落に演出いたします。

その他の秋物商品に関しては下記のカテゴリーなどをご参照ください。

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