コラム

手描きARTシリーズ -染-

投稿日: 2016/3/8  /  カテゴリ: ブログ  /  投稿者:

新商品 「手描きARTシリーズ」

一点一点丁寧に手描きで染めております。

今回は染めの様子をご紹介です☆

0308手描きアート染2

0308手描きアート染3

0308手描きアート染1

 

鮮やかなお色が空間を明るく彩ります。

 

詳しくは下記商品名をクリックしてください。

(別ウィンドウで商品ページを開きます。)

 

手描きART 蘭

 

手描きART 蓮

 

手描きART ポピー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手描き染め -夏椿-

投稿日: 2016/2/11  /  カテゴリ: 布ものがたり  /  投稿者:

染め場にたくさんの麻生地がかけられています。

なんの柄でしょうか…?

夏椿のり

 

職人がひとつひとつ丁寧に手描きにて染色中です。

 

夏椿染め横

 

手描き染めとは、筆や刷毛を用いて模様を描く手法のことをいいます。

手仕事ならではの仕上がりがなんとも美しいのです*:.。☆..。.(´∀`人)

 

夏椿染め縦

 

生地を拡大!

 

夏椿染め生地縦

 

柄の正体は椿でした♪

このあと、染料を完全に定着させるために、蒸しの工程があります。

蒸した後の色合いが本来の色合いになります。

夏らしく藍色が涼やかです!

WU-020-004

 

出来上がった生地は本麻うちわになって皆様のもとに届きます。

時期はもう少し先ですが、日本の風情と共にお楽しみください♪♪

 

 

 

 

 

 

 

冬を越すトンボ…!?

投稿日: 2015/12/15  /  カテゴリ: 布ものがたり  /  投稿者:

夕暮れ時、染場を訪れると・・・

 

茶座布団トンボ1

 

たくさんのトンボが飛び回っているではありませんか!

 

茶座布団トンボ3

こちらは人気のトンボ柄の茶座布団用に麻生地を染め上げている様子です。
アイテムの中でも人気色である松煙を使用しています☆
草木染ならではの味わい深い色がなんとも素敵です!!

両面柄付きが自慢の茶座布団ですので

茶座布団トンボ2

トンボとトンボがこんにちは( ´∀`)人(´∀` )

 

 

 

 

山口順子のエッセイ『縮を愛する』⑦

投稿日: 2015/9/7  /  カテゴリ: 特別コラム  /  投稿者:

縮の研究に取り組んでいらっしゃる山口順子先生の
 エッセイです。
『縮を愛する』というテーマで、
 縮にまつわるお話をわかりやすく綴っていただくコーナーです。
全7回にわたって書いてくださったエッセイも今回、
最終回を迎えました。

『夏には夏の・・・』

昔は良かった。懐古趣味を持ち出すつもりはないが、
良いものは時代を経てもなお良い。
化学製品はその良いものを追いかけて超えることで、
新たに生み出されるものである。
絹に代わるナイロン、羊毛に代わるアクリル、
ゴムに代わるスパンデックス。
そして、ポリエステルは生活を容易にする
第一のものとして君臨する合成繊維である。
しかし、何れの合成繊維も天然繊維に類似こそすれ、
同じ組織構造を持ってはいない。
そして、麻に似た合成繊維はない。
昔が良かったのは、麻の文化が身近なものであったことである。
麻の最良の長所は肌触りの冷涼感にあり、
吸水が速くかつ乾燥も速いことである。
水田社長はこの点を寝具類に着目され、
この文化の事業化に本格的に取り組んでおられる。
兼好法師曰く、家は夏を旨とすべし、と。
高温多湿、特に最近の日本の夏はこの言葉がぴったりだ。
そう、夏には夏の繊維製品を用いよう。
私は小千谷縮のシーツの上に身を横たえて優雅な眠りをいただいている。

◆プロフィール  山口順子(やまぐちじゅんこ)

IMG_0826

1944年大阪府生まれ、京都在住
武庫川女子大学大学院修了
元 神戸松蔭女子大学・短大部 准教授
元 武庫川女子大学・短大部 非常勤講師

麻の研究に取り組むとともに、学生教育の中で小千谷縮を取り入れ、その普及に
力を注いできた小千谷縮愛好家

過去のエッセイはこちらからご覧いただきます。

第1回『縮との最初の出会い』
第2回『祖父母の家で夏休みを過ごす 』
第3回『縮のお座布団』
第4回『究極のクールビズ』
第5回『小千谷縮の服を着物から縫う』
第6回『京都の祇園祭りで』

山口順子のエッセイ『縮を愛する』⑥

投稿日: 2015/8/27  /  カテゴリ: 特別コラム  /  投稿者:

縮の研究に取り組んでいらっしゃる山口順子先生の
 エッセイです。
『縮を愛する』というテーマで、
 縮にまつわるお話をわかりやすく綴っていただくコーナーです。(全8回)

『京都の祇園祭で』
娘の学業の都合で京都に住み始めて3、4年が経った夏、
高校生の娘たちが祇園祭の宵山に浴衣で行きたいと言う。
その頃、私は麻の文化史の研究を始めていたので、
実家から麻関連のものを貰ってきていた。
その中に祖母の着物もあった。
とっさにそれを着せよう、と思いつく。
桐ダンスの底から2枚を引き出す。
まっ黒ではないが黒地に麻の葉模様のものを長女に、
藍色の小千谷縮を次女に、
そして赤い反幅の帯を蝶々に結び付け、
手には米沢で買っていたざっくり織られた紅花染めの
麻の巾着袋を持たせた。
この時の娘たちの心情を推察する。
多分、地味な着物・・・と思ったに違いないが、
一言の文句も言うことなく出掛けて行った。

しばしして、上品な2人連れのおばさまに褒められた!と
興奮気味に帰ってきた。
曽祖母のものを着ていると言ったら
「昔の良いものを着てくれて嬉しいわ。とってもよく似合っているね」
と話かけられたとのこと。
おそらく、そのおばさま方が上品な方であったならこそ、
本人たちに説得力を与えたのであろう。
かくして着物好きの次女は、
曽祖母や祖母の麻の着物を今も大切に着ているのである。
もちろん、新しいものは私が縫っている。
次女曰く、小千谷縮は着て気持ちが良いし洗濯も楽やから、
遠慮なく着られて良い、と。

◆プロフィール  山口順子(やまぐちじゅんこ)

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1944年大阪府生まれ、京都在住
武庫川女子大学大学院修了
元 神戸松蔭女子大学・短大部 准教授
元 武庫川女子大学・短大部 非常勤講師

麻の研究に取り組むとともに、学生教育の中で小千谷縮を取り入れ、その普及に
力を注いできた小千谷縮愛好家

過去のエッセイはこちらからご覧いただきます。

第1回『縮との最初の出会い』
第2回『祖父母の家で夏休みを過ごす 』
第3回『縮のお座布団』
第4回『究極のクールビズ』
第5回『小千谷縮の服を着物から縫う』

山口順子のエッセイ『縮を愛する』⑤

投稿日: 2015/8/11  /  カテゴリ: 特別コラム  /  投稿者:

縮の研究に取り組んでいらっしゃる山口順子先生の
エッセイです。
『縮を愛する』というテーマで、
縮にまつわるお話をわかりやすく綴っていただくコーナーです。(全8回)

『小千谷縮の着物から服を縫う』

10代の終わりごろ、亡き祖父たちの着物の良いとこ取りをして
ブラウスを縫った。
一つは生成りの地に細かな米粒模様の上布を
用いた襟なし袖なしのブラウス、
もう一つは藍色無地の縮でこちらはフレンチのお袖に。
どちらの着物もかなり着こまれたものらしく、
薄くなったり傷んだところが多くて裁断に苦労したことを思い出す。
でも、とても嬉しくてミシンを踏んだ。
化学繊維万能の時代のなかで、
天然繊維のリフォーム服を着ることに不思議な誇りを
感じる私がいたのである。
また、曽祖父の生成りの麻のスーツが蔵の箪笥から
見つかりスカートを作った。
国会に登院するときに着用したものだという。
これは美しかったのでリフォームも楽に出来たが、
そのスカートを履けば大きなシワが出来た。
シワにならないことが良いものという価値観のなかで、
ちょっと戸惑いがあったなあ。

◆プロフィール  山口順子(やまぐちじゅんこ)

IMG_0826

1944年大阪府生まれ、京都在住
武庫川女子大学大学院修了
元 神戸松蔭女子大学・短大部 准教授
元 武庫川女子大学・短大部 非常勤講師

麻の研究に取り組むとともに、学生教育の中で小千谷縮を取り入れ、その普及に
力を注いできた小千谷縮愛好家

過去のエッセイはこちらからご覧いただきます。
第1回『縮との最初の出会い』
第2回『祖父母の家で夏休みを過ごす 』
第3回『縮のお座布団』
第4回『究極のクールビズ』

本郷店 一旦閉店させていただきます。

投稿日: 2015/8/10  /  カテゴリ: 社長のコラム  /  投稿者:

拝啓 皆さま方におかれましてはますますご盛栄のことと
お喜び申し上げます。
平素は格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。

さてこの度、弊社本郷ショールームを閉店することになりました、
関東地区の市場調査と営業推進を目的としてオープンし、
多くの皆様からご愛顧を賜りました事、
この場を借りまして心より御礼申し上げます。
また次のステップへの準備期間を設けさせていただき、
東京地区でのまた新たな取り組みを考えているところです。

9月2~4日は、東京ビックサイト
第80回インターナショナル・ギフトショーが開催され、
弊社もライフスタイルゾーンに出店致します。
今回は宮崎で県材を使った家具製作のパイオニア、
建築家・川野幸三氏とのコラボを発表いたします。
「空間創造」をテーマに、布と木でライフスタイルの提案を致します。
ぜひご来場いただきたいと存じます、

またこの秋企画として、麻+手織木綿との融合、
『花舞-HANAMAI』を展開いたします。
一年を通じて日本の四季をテーマに、
日本独特の様式文化や歳時記をお届けしてきた布ギャラリー、
渾身の作でございます。
併せまして宜しくお願い申し上げます。

伝統工芸には大変厳しき時節ではございますが、
今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
8月を迎えて尚厳しい暑さの中、皆さまご自愛ください。

敬具
8月吉日
水田株式会社
代表取締役  水田育夫

山口順子のエッセイ『縮を愛する』④

投稿日: 2015/8/5  /  カテゴリ: コラム  /  投稿者:

縮の研究に取り組んでいらっしゃる山口順子先生の
エッセイです。
『縮を愛する』というテーマで、
縮にまつわるお話をわかりやすく綴っていただくコーナーです。(全8回)

『究極のクールビズ』
子供の頃、着るものはすべて母の手によるものであった。
木綿のものには糊づけをして、ピンとアイロンのあたったものを
着せてもらっていた。
そう、父のワイシャツと同時の仕事であって、
余熱でハンカチのアイロンがけをするが私の仕事であった。
そんな母もさすがに夏は嫌だったのか、
夏の日常着はサッカー、お出かけにはリップルと
アイロン不要のものとなるのであった。

大人になって、旅に出る夏はサッカーの服を縫う。
着替え1枚を携えて、宿に着けば洗って干す。
身軽な旅をした。
サッカーは木綿の細かな凹凸のある生地で、
小千谷縮のいとことしておこう。
ちなみに、小千谷縮は苧(ちょ)麻(ま)の凹凸(しぼ)のある布である。
糊づけやアイロンがけの要らない小千谷縮の布は、
環境問題が問われている今、最も優秀な衣服材料と言って過言ではない。
今や家族の夏服は、ほとんどが縮のものとなっている。
究極のクールビズだ!

 

◆プロフィール  山口順子(やまぐちじゅんこ)

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1944年大阪府生まれ、京都在住
武庫川女子大学大学院修了
元 神戸松蔭女子大学・短大部 准教授
元 武庫川女子大学・短大部 非常勤講師

麻の研究に取り組むとともに、学生教育の中で小千谷縮を取り入れ、その普及に
力を注いできた小千谷縮愛好家

過去のエッセイはこちらからご覧いただきます。
第1回『縮との最初の出会い』
第2回『祖父母の家で夏休みを過ごす 』
第3回『縮のお座布団』

山口順子のエッセイ『縮を愛する』③

投稿日: 2015/7/24  /  カテゴリ: コラム  /  投稿者:

縮の研究に取り組んでいらっしゃる山口順子先生の
エッセイです。
『縮を愛する』というテーマで、
縮にまつわるお話をわかりやすく綴っていただくコーナーです。(全8回)

 

『縮のお座布団』

お座布団、夏の家用はジャワ更紗、来客用は近江の縮であった。
この縮のお座布団は私が大人になってもまだ使われていた。
家用は薄く、来客用はぶ厚い。
しかし、この厚みが私にはあまり座り心地の良いものではなく、
今もお座布団は苦手で、畳に正座するのが好きである。

終戦前まで、商人の来訪によって新しい座布団を買ったり、
洗いに出したりしていた、と母から聞いている。
大阪は河内木綿の産地なのに、と大学生のころ尋ねたことがある。
「この家では河内木綿のものは使わなかった」と、
母から我が家の生活史の一端を聞かされた。
はぁん、縮は上等なものなんだ。
先に書いた小千谷縮の夏布団、祖母の家の立派だった間仕切り、
そして、お座布団。縮が生活空間を豊かにしてくれることを
幼い時から自然のうちに教えてくれた祖母と母の
「生活即教育」の精神のなさせた賜物なのだ、とつくづく思う。

 

◆プロフィール  山口順子(やまぐちじゅんこ)

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1944年大阪府生まれ、京都在住
武庫川女子大学大学院修了
元 神戸松蔭女子大学・短大部 准教授
元 武庫川女子大学・短大部 非常勤講師

麻の研究に取り組むとともに、学生教育の中で小千谷縮を取り入れ、その普及に
力を注いできた小千谷縮愛好家

過去のエッセイはこちらからご覧いただきます。
第1回『縮との最初の出会い』
第2回『祖父母の家で夏休みを過ごす 』

山口順子のエッセイ『縮を愛する』②

投稿日: 2015/7/8  /  カテゴリ: 特別コラム  /  投稿者:

縮の研究に取り組んでいらっしゃる山口順子先生の
エッセイです。
『縮を愛する』というテーマを軸に、
縮にまつわるお話をわかりやすく綴っていただくコーナーです。(全8回)

 

『祖父母の家で夏休みを過ごす 』

中学生になって電車で30分、ひとりで大阪市内の祖父母の家に行くようになった。
そこで10日余り滞在、その家でもまた小千谷縮に出会うのであった。
そのあたりは空襲を免れた地域で、
市内といっても大きなお屋敷もある静かなところであった。

梅雨に入る前、建具はふすまから葦戸に入れ替えされ、
8畳と6畳続きの間の4枚戸は中央の2枚が左右に開かれる。
その空間に掛けられていた間仕切り、確か5枚だったか。
着物から作られた祖母自作の丈の長いもの、
流水模様の小千谷縮でできていた。
庭から流れ込む風でゆっくり揺らめいて、
涼しさを感じたのだった。
薄手の麻布ならではの揺らぎであった、と今にして思う。

かつては教員をしていたモダンで美人だった祖母を思い出す度、
小千谷縮の間仕切りが目に浮かぶ。
気高かった部屋のしつらえに、
少女の頃から触れられたことに感謝したい。
これまた私の縮好きのもう一つの影響と思うのである。

 

◆プロフィール  山口順子(やまぐちじゅんこ)

IMG_0826

1944年大阪府生まれ、京都在住
武庫川女子大学大学院修了
元 神戸松蔭女子大学・短大部 准教授
元 武庫川女子大学・短大部 非常勤講師

麻の研究に取り組むとともに、学生教育の中で小千谷縮を取り入れ、その普及に
力を注いできた小千谷縮愛好家

過去のエッセイはこちらからご覧いただきます。
第1回『縮との最初の出会い』

本郷店 1周年を迎えました。

投稿日: 2015/4/9  /  カテゴリ: 社長のコラム  /  投稿者:

本日は当社社長によるコラムをお届けします。

いつもご愛顧有難うございます
本郷ショールームも本日で一周年を迎えました。

IMG_8751

遠くからお越しいただいたり、
「ずっと見ていても飽きないお店ですね」などとお言葉を
言ってもらえることはお店としては嬉しいことの一つです。

静かなビジネス街であり、高級住宅地という側面もあり、
周辺には東大をはじめ、御茶ノ水周辺に医系の大学も多く、
湯島聖堂、神田明神、湯島天神など名所もございます。
ショールームは旧中仙道に立地し、高崎から旧三国街道に通じます、
その三国街道沿いに弊社の本社があり、一本道で繋がっているのでございます。

立地建物の関係もあり、2年を目途に移転を検討中です、
都内は今、大規模な商業施設が目白押しですが、私はあまり興味がありません、
あくまでも小千谷縮の普及活動の拠点と考えているからです。
弊社のような零細企業が、大それた事を考えてと、
ご批判を頂戴してもおかしくないのですが、
大変ありがたいことに、多くの皆様からご支援、ご指導を頂き感謝いたしております。
私は私なりの方法で、伝統工芸と言うものを真正面から見つめている人間です。
そんなに明るい未来を創造しているわけではありません、
だからこそ、やれることはどんどんやろう!、前向きな思いでおります。

こんな社長を支えてくれる優秀なスタッフが、弊社の宝でございます。
本郷ショールームにもぜひ足をお運びいただきまして、
私たちの活動にご理解とご支援を頂けたらと思います。

今後とも宜しくお願い申し上げます。

水田育夫

山口順子のエッセイ『縮を愛する』①

投稿日: 2015/4/8  /  カテゴリ: 特別コラム  /  投稿者:

当ブログにて、縮の研究に取り組んでいらっしゃる山口順子先生の
エッセイ連載がスタートします。
『縮を愛する』というテーマを軸に、
縮にまつわるお話をわかりやすく綴っていただくコーナーです。

今週より計8回にわたり、連載をさせていただくことになりました。

IMG_0826

◆プロフィール  山口順子(やまぐちじゅんこ)

1944年大阪府生まれ、京都在住
武庫川女子大学大学院修了
元 神戸松蔭女子大学・短大部 准教授
元 武庫川女子大学・短大部 非常勤講師

麻の研究に取り組むとともに、学生教育の中で小千谷縮を取り入れ、その普及に
力を注いできた小千谷縮愛好家
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『縮との最初の出会い』

4月、これまでの寒さが薄れて汗ばむ陽気の日があると、
“あぁ、小千谷縮の服が着られる”とワクワクする。
私は4月から9月終わりまで、小千谷縮の洋服を愛用する。
こんなに愛用するようになったのは小学生時代の夏休みにまで遡る。
なぜかはっきりと想い出す。
蚊帳の中で寝た風景、小さめの掛布団の気持ちの良かったことを・・・

60年前、真夏でも30℃を越える日は2、3日で、日中は27℃位であった。
夜具の掛布団は縮で出来ていた。
青紫色の桔梗模様の優しいザラザラした肌触りの私のお布団、大好きだった。
はじめは脚の間に挟んで横向きに寝ていたものが、
いつの間にかきっちり首までかけて朝を迎える。
ところで、この生地が布団用のものだったのか着物の再利用だったのかは
今になって知る由もないが、当時、縮であることを母から教えられ、
「上等なお布団なのよ」と聞かされていた。
多くの家では木綿物であったらしい。

この寝心地の良かった愛すべき縮のお布団が、
懐かしさを伴って、今、小千谷縮を愛用する原点のひとつになっている。

山口明子のメッセージ:わくわく どきどき ますます

投稿日: 2015/3/31  /  カテゴリ: 山口明子のメッセージ  /  投稿者:

本日は当社でプロデュースさせて頂いてる布絵作家 山口明子先生のメッセージをお届けします。

0331いちご

 

良い季節になって来た。
まだ雪は残っているがどんどん雪が解けていくのが目に見えてわかる。
その回りから1cmに満たない小さな雑草の花が咲いている。

雪のない道路をコツコツとヒールのくつ音が心地よく響き嬉しくなる。
ようやく長い冬から春へバトンタッチしたようだ。
冬からの脱皮があちこち始まっている。
冬囲いの撤去、スノータイヤの取替、雪国の人々の春の喜びはひとしおである。
外で元気に遊ぶ子ども達の声、鳥の声、何よりも空が青く
お陽さまがあったかい。

窓をあけ、ふとん干し、人間も虫干し、自由にどこまでも行けるようだ。
雪国の人達の原動力は冬に蓄積した我慢と忍耐力だ。

春は希望と勇気を与えてくれる。
そしていつでもスタート地点に立たせてくれる。
失敗してもいい。
又、チャレンジしたらいいのだ。
『わくわく どきどき ますます』の言葉は
私の最初の布絵のメッセージ。
私は人から「楽しそうに失敗するね」と言われる。
楽しくはないが、あたってくだけるタイプだ。
失敗し経験し少しずつ賢くなる。

さあ 一歩のスタートを!

 

0331布絵汽車

 

 

工房通信~綜絖子の糸通し②~

投稿日: 2015/3/7  /  カテゴリ: 布ものがたり  /  投稿者:

皆さんこんにちは!
織工房通信です。
前回は綜絖子の説明をさせていただきました(わかりにくかったかもしれないですが )。
そして今回はようやく糸を通します。
綜絖子の糸通しとは綜絖目とされる綜絖子の穴に糸を一本ずつ手で通していく地味で地道な作業のことを言います。

まずあらかじめ色柄を染めておいたたて糸の巻いてある玉を専用の器具に乗せます。この器具は先日作ったばかりの出来立てほかほかです!(※湯気は出ません)
tateiko

写真のようにまとめてある糸全体を通し込み、そこから糸1本ずつ順番に間違えないように綜絖子の綜絖目という穴へ通していきます。

糸通し

この織物のたて糸の本数は1,800本ですので、1,800回糸通しを行います!一本でも間違えないように丁寧にやっていきます。

糸通った!

よこ糸を織り込むには最低限綜絖枠が2枚必要です。
今回の織物も2枚で行いますので、1枚目、2枚目と順番に糸を通していきます。
これがものによっては綜絖枠の枚数が増え複雑になるのでもっと大変な作業になります。

そしてこの作業が終わりますと、次は筬(おさ)通しの作業になります。
皆様が布ギャラリー本店に立ち寄られた時、今この瞬間も売り場横の工場の奥でひっそり黙々と静かに糸通しをしているかも?しれません。

次回もお楽しみに☆

社長のコラム: 小千谷の四季・2015年冬編

投稿日: 2015/3/3  /  カテゴリ: 社長のコラム  /  投稿者:

本日は当社社長によるコラムをお届けします。

雪国にとって、最も過酷で最も美しい季節が冬です。
悠然と蛇行する日本一の大河「信濃川」は、
悠久の歴史を感じさせてくれます。

DSC_0050

 

弊社の所からほんの300mほど行ったところ
小千谷・山本山大橋から眺める、2000m級の越後三山、
左から荒沢岳(1969m),越後駒ケ岳(2003m)、中ノ岳(2085m)、です。
(人によっては八海山を加える方もいますが、私の一押しです)

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四季折々の絶景が楽しめます。真っ白な衣を纏った冬の三山
眩いばかりの新緑、雪国が待ち焦がれた春
深い緑に覆われた盛夏の三山は、青々しく凛とした佇まい
秋・木々の紅葉はグラデーションとなって、冬の到来を告げてくれます

DSC_0041
こんなにも美しく、豊かな国・日本、ふるさと・小千谷、
そして雪から生まれ、雪に育てられた織物「小千谷縮」
1200年の悠久の歴史を超えて、今も尚その歴史を刻んでいる
これからも平和な日々が続くといいですね

2015年3月3日
みずたいくお